雨は危険
雨はとっても危ない。サバイバル番組とか見たことある人ならわかると思う。
雨に濡れると急激に体温を奪われる。体調崩すし、下手したら命に関わるんだ。冬の無人島とかならね。
「傘させよ」
「ここは冬の無人島じゃねえ」
まぁ、そうなんだけどさ。
すべての傘をへしおろう
傘があるから外出できるだろ、っていうじゃん?
いやいやいや、その考えはまったく違うんだよ。
「傘なんてものがあるせいでヒトは外出しなきゃいけなくなってる」んだ。
だって、そうでしょ。
もし傘がない世の中だったとしてさ、友達に「うちに遊びに来てよ」なんて言える?
言えないよね。風邪ひくもん。
考えてみれば、人間以外の動物は雨の日に活動しない。
危ないからだ。傘がないからだ。
でも、ヒトは傘の発明によって外出できるようになった。いや、しなければいけなくなったんだ。
傘のせいで雨の日も活動しなきゃいけなくなった。
スマホのせいでいつも社会とつながるハメになった。
蛍光灯のせいで夜も昼みたいに仕事することになった。
人類の発展が、世界をブラックにしてる。
「すごいモノ」が世の中に増えるほどにどんどん息苦しくなっていく。
さあ、いますぐすべての傘をへしおろう。